封の座を継ぐ者
千年ひとりで守り続けた男と、継ぎたくない神社の娘が出会う。
深山渡、外見三十前後。飛鳥時代に人の時間から外れた行者見習いが、東北の神凪町で封印と結界を守り続けて千年。そこに神社の娘・宮守千早が、役小角由来の「視る力」と「封印の鍵」を宿してしまう。
千早の力を狙う組織が接近し、町の封印が軋み始める。渡は千早を守ろうとする。だがその守り方は、真実を隠し一人で背負う千年来の癖に染まっている。過去に守れなかった者たちの記憶が判断を歪める渡。守られるだけでは終わらない千早。継承とは家のしがらみではなく、未完の願いを自分の意志で引き受けること。千年の管理人が、ひとりで守ることをやめるまでの物語。
エピソード一覧 全20話
1
朝の石段
3,000字 約6分
2
春の戻り
2,705字 約6分
3
蔵の虫干し
2,458字 約5分
4
裏手の跡
2,212字 約5分
5
苔の道
3,193字 約7分
6
祠の札
2,056字 約5分
7
雨の墨跡
2,208字 約5分
8
蔵荒らし
2,191字 約5分
9
町の噂
1,891字 約4分
10
闇の声
2,887字 約6分
11
札の熱
2,147字 約5分
12
朝の結び
2,133字 約5分
13
若葉の里
2,134字 約5分
14
まやかし
2,623字 約6分
15
山の膜
3,170字 約7分
16
偽りの茶
1,949字 約4分
17
夜の蔵
2,170字 約5分
18
墨の癖
1,814字 約4分
19
雨上がり
2,492字 約5分
20
蔵の奥
2,097字 約5分