小説置き場

神様案件につき、就職は見送りました

社宮祈 | ラブコメ現代ファンタジー都市冒険ボーイミーツガール

異世界で三十年戦い抜いた。帰ってきたら、就活で全滅した。

久瀬恒一、外見二十二歳、中身五十二歳。面接で語れる「学生時代の経験」は異世界サバイバルだけ。内定ゼロの元勇者が流れ着いたのは、「帰る」「やりなおす」に関する願いが集まりやすい不思議な街・御影坂市。

巫女バイトの史乃、理論派の理澄、謎めいた古書店の少女・玻璃に巻き込まれ、願いと現実の継ぎ目がほころぶ「神様案件」を解決する便利屋に。だが帰還は終わりではなかった。自分が単なる帰還者ではなく、神様候補として送り返された存在だと知ったとき——願いを叶える場所ではなく、願いとの折り合いをつける場所が必要になる。

エピソード一覧 全20話

1
御影坂駅、秋の残響
久瀬恒一、22歳。就活面接に全敗。30年ぶりの現代を歩く帰還者の目に、街はどう映るか
2,164字 約5分
2
祠の声
祠の発光を調査。願いの残滓だと看破。御影坂神社のバイト巫女・雨宮史乃と出会う
2,330字 約5分
3
講義室の止まった時計
最初の神様案件を処理。願い主の学生と対話し、時計の歪みを修正する。契約の開示
2,158字 約5分
4
学食の戸惑い
日常回。恒一のズレた言動が噴出。研究室で鷺沢理澄と出会い、不自然さを見抜かれる
2,981字 約6分
5
清月堂の冷たい棚
商店街の和菓子屋で二件目の案件。店主の三十年来の願いが温度異常を起こしている
2,795字 約6分
6
六畳間の朝光
手が透けた現象に動揺。帰還が完了していないことを自覚。史乃に一部を打ち明ける
2,843字 約6分
7
川沿いの幽霊
御影川緑道の幽霊を調査。正体は引っ越した女性の帰りたい願いの投影。御影坂の性質が示される
4,148字 約9分
8
書房通り、夕暮れの邂逅
御影坂書房通りの古書店で久我玻璃と出会う。探していた帰還術の文献がなぜかそこにある。玻璃は恒一を知っている
2,473字 約5分
9
御影川、夕暮れ
日常回。恒一・史乃・理澄の三人で川沿いを歩く。30年ぶりの友人との時間に戸惑う恒一。川面に映る影が透ける
2,519字 約6分
10
境内に降る光
御影坂神社で複数の願いが同時発生。恒一の力が顕在化し、体が大きく透ける。宮司が数を数えている
2,647字 約6分
11
アパートの昼下がり
10話の翌日。疲弊した恒一のアパートに史乃がおにぎりを持って訪ねる。異世界の話を少しだけ語る
3,035字 約7分
12
キャンパスの見えない糸
大学生のSNS投稿が文字通り実現する案件。いいねが願いの増幅装置に。理澄と共に調査し、現代の願いの形を知る
3,117字 約7分
13
空き部屋の帰宅音
駅前のマンションの空き部屋に誰かが住んでいる気配。前の住人の残留願いが正体。再開発と土地の記憶が交差する
3,264字 約7分
14
面接室の沈黙
恒一自身の就活が難航。面接で30年のズレが露呈し続ける。エントリーシートに書けるガクチカがない。史乃と理澄がそれぞれの方法で支える
2,922字 約6分
15
常盤堂の秋暮れ
引っ越しても神棚がついてくる案件。捨てられない信仰の問題。家族との対話で解決。神棚の中から古い契約書のような紙片が出てくる
2,625字 約6分
16
古書街の胡散臭い午後
古書街で「願いの仲介者」を名乗る男と遭遇。本物の案件処理能力はないが情報を持っている。道返しの契約者の存在を知っている
3,304字 約7分
17
図書館地下の迷い路
大学図書館で特定の書架に入ると出られなくなる。30年前の卒業生の願いが空間を歪めている。理澄との距離が縮まる
4,148字 約9分
18
夏祭りの前夜
御影坂神社の秋祭り準備中、奉納品が勝手に並び替わる。祭りの準備を手伝いながら処理。宮司が恒一に警告を告げる
3,175字 約7分
19
境内の花火、遠い空
祭りの夜の華やかさと不穏さ。大規模な案件処理を初体験。三人の共闘体制が確立。花火の残像に異世界の風景が映る
3,744字 約8分
20
時計屋の午後四時
10件目の案件処理完了。恒一の便利屋としての自覚。三角関係の萌芽。就活の現実が迫る
2,983字 約6分