小説置き場

身バレしたので、DAOを焼きます。

片桐遊馬 | 青春クライムサスペンス現代テック成長譚ラノベジュブナイル頭脳戦

七万人の匿名ネットワークを動かしているのは、十七歳の高校生だった。

奥谷直人が中学時代から育てた相互扶助プラットフォーム「Relay」。困っている人が名前を出さずに助けを求め、匿名の誰かが応える。運営者の正体を、誰も知らなかった——身バレするまでは。

人と金と信用が集まる場所に、大人たちが群がり始める。チンピラ、上品な脅迫者、反社、新興宗教、巨大企業、政府。直人は常に最善手を打つ。だが善意と情報不足が裏目に出て、状況は悪化の一途をたどる。裏社会の危機管理コンサルに叩き込まれるのは戦い方ではなく「死なない順番」。仕組みを終わらせることでしか、守れないものがある。

エピソード一覧 全25話

1
ログアウトできない放課後
直人の学校生活、家庭、友人関係を描く。裏でRelayを回していることだけを薄く見せる
2,333字 約5分
2
既読のないDM
Relayの管理用窓口に、知っているはずのない情報を含む接触が来る。不穏さだけ残す
1,918字 約4分
3
初期化しても残るやつ
直人はログや端末を点検し大きな穴はないと判断する。だが読者には小さな痕跡の積み重ねが見える
2,085字 約5分
4
アポなしで来るのバグでしょ
御影燈子が現れる。『助けに来た』ではなく『面倒だから話をしに来た』と言う。直人の世界に大人のルールが侵入する
2,053字 約5分
5
最悪の善意
直人はRelayの利用者を守ろうとして独断で動き、逆に自分の重要性を外へ知らせてしまう
1,902字 約4分
6
金になる高校生
燈子との二回目の面会。死なない順番の最初の授業。だがカフェを出た直後、半端者の脅迫グループが接触してくる
2,438字 約5分
7
正論は人を殴らない
燈子に「相手は正しさで止まらない」と叩き込まれる。半端者グループからの接触が具体化し、直人は理屈で返そうとして失敗する
2,214字 約5分
8
オフラインでしか言えないこと
隼人との普通の放課後。日常の温度をしっかり入れる。隼人の観察眼の鋭さを少しだけ匂わせる
2,035字 約5分
9
フォローした覚えないんだけど
学校近辺で不自然な接触が続く。直人は初めて、自分の問題が日常側に侵食し始めたと知る
1,695字 約4分
10
ブロックの仕方を大人に習う
燈子が直人に尾行の剥がし方、スマホの扱い、会わない勇気を教える。初の実務授業
2,196字 約5分
11
脅迫の相場
燈子が脅迫グループの背後を分析。相手は二次受けの小物であることが分かる。脅迫には相場があると知る
2,474字 約5分
12
善意にも請求書が来る
燈子が報酬を提示。商売人としての顔が明確になる。善意ではなくビジネスの関係
2,267字 約5分
13
黒帯って課金アイテムじゃないらしい
隼人中心の学校回。普通の放課後。だが隼人の身体能力が普通でないことがさりげなく示される
1,973字 約4分
14
秘密鍵、ひとりで持ちすぎ問題
Relayの設計、マルチシグの仕組み、直人が唯一の鍵を持つ危険性を燈子に開示する
2,327字 約5分
15
一番悪い手
直人が市川の要求の一部を飲みかけ、燈子に止められる。善意の譲歩が最悪の結果を招くことを知る
2,399字 約5分
16
代理出席って反則じゃないの
燈子が市川との交渉に赴く。直人は学校で待機。交渉の録音を聞き、反社周辺の人間の静かな圧を知る
4,910字 約10分
17
ヤクザにも経理がいるってマジ?
市川の元請け側の人間が登場。会計と窓口を兼ねる人物。反社も組織であり、経理がいて報告書があると知る
3,951字 約8分
18
身バレより資産バレのほうがヤバい
燈子の講義。本名よりも危険なのは財産構造・アクセス権・守る順番。直人が自分の弱点を棚卸しする
4,291字 約9分
19
メンツって非代替性トークンかよ
須藤との交渉が始まる。燈子が同席。須藤が合法的な提携を提案。直人が「面子」の概念でつまずく
4,473字 約9分
20
ぼくはまだ子どもだ
未成年性を武器に使おうとして失敗。大人の論理の前で、子どもであることは盾にも剣にもならないと知る
4,492字 約9分
21
善意にもUIがある
新興宗教「光の道」がRelayに興味を示す。信者がRelayを使って相互扶助をしていた。直人は善意の組織だと思おうとするが、燈子は「善意にインターフェースをつけたものが一番怖い」と警告する
3,182字 約7分
22
助けられた側は黙ってくれない
Relayが実際に誰かを救っていた実例が見つかる。光の道の信者がRelayを通じてDV被害者のシェルター費用を送金していた。簡単に閉じられないと直人は気づく
2,902字 約6分
23
きれいな言葉は値段がつかない
光の道の代表者と直接会う。相手は誠実で、善意が本物にしか見えない。その誠実さが一番怖いと燈子は言っていた
3,318字 約7分
24
助けた人には返さなくていいのか
Relayユーザーの一人が光の道と直人の両方に感謝を伝える。宗教を切り離すことは救われた人を切り離すことだと直人は気づく
3,328字 約7分
25
祈りにもコストがかかる
光の道がRelayの『受付窓口』になる提案をしてくる。燈子は買収だと分析する。直人は決断を迫られる
3,288字 約7分